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インサイド・トラップ(05) [小説]

なっ、なんと、まだ冒頭部分なのに、主人公に死の危険が.....

おぃおぃ
いったいどうするんだぁ

あっ、主人公が変わるのか?

なんてね♪ でも、少し心配です(他人事)。だって、物語が勝手に進んでしまっているようなので、書き手としては、どうすることもできないです......




インサイド・トラップ(05)



やばい
全身に鳥肌が立ち、うなじの毛が逆立つ。居合の構えを整え、相手の出方を伺う。
んっ? 鏡?
ゆっくりとゆっくりと、自分自身の殺気を弱めていくと、やはり相手も殺気を弱めていく、圧倒的な威圧感はそのままだが…
「犬神…」
以前一度だけ、犬神に助けてもらったことがある。悪鬼に成す術もなく、飲み込まれそうになった瞬間、それはやってきた。今日とは違う犬神だが、鏡のような殺気と威圧感はそっくりだ。いや、今日の犬神の方が上かもしれない…
「犬神様と対事しちゃなんねぇ。犬神様に心を預けるをじゃ。」
ばーちゃんによく言われた言葉を思い出す。
殺されるかもしれない恐怖心を、無理矢理押さえ込み、自分の殺気を極限まで小さくしていく。小さくしたところで、ポイと捨てようとした。
しかし、捨てるに捨てられない。恐怖心と戦うためのギリギリの線だ。
んっ? そうか
恐怖心と対事してみる。目の前に自分がいる。肩で大きく息をし、頭(こうべ)を垂れた自分。少しだけ落ち着きを取り戻した。
そして、犬神の懐に裸で入っていく。全身からは、冷や汗が吹き出し、恐怖心の自分が大きくなる。
落ち着け、殺されるんだったら、もうとっくに殺されてる。
対事していた自分が、ふっ、と小さくなり消える。
犬神の手、目に見えない黒い影が、喉元に向かってくる。
そして…
ムンズと喉を鷲づかみされ、息すら出来ない。意識がゆっくりと遠退いて行く。
そ、そんな…
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■□ピーチ□■

何でまたwwC管なんですか(笑o凵0☆*)
by ■□ピーチ□■ (2009-06-07 18:53) 

kenken_pa

いやね、ちょっと........
ただ、BよりCの方が半音高いから....
ごめ
by kenken_pa (2009-06-08 07:37) 

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